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ティモシー・モートン『自然なきエコロジー──来たるべき環境哲学に向けて』

5,060円

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ティモシー・モートン(篠原雅武 訳) 装幀:近藤みどり 装画:石井七歩「Body of the city」 2018年11月20日発売 四六判 上製カバー装 464頁 定価:本体4,600円+税 ISBN 978-4-7531-0350-8 従来のエコロジー思想を刷新する「人新世」時代の来たるべき環境哲学!! 80~90年代に流行したエコロジー思想は、手つかずの「自然」を称揚する一方、ディープエコロジーに至っては人間の存在をも否定するファシズム的発想を含みこむこととなった。 本書は、従来のエコロジー思想における「自然」の概念について、ロマン主義文学やネイチャーライティングの分析を通じてその問題性を指摘すると同時に、ブライアン・イーノらの現代音楽を取り上げ、人間と自然を対立的に考えるのではなく、「とりまくもの」として思考する。 「人新世」がホットワードなり、人間や都市、テクノロジーを含みこむ「自然」や「エコロジー」の概念が求められているなか、その刷新を大胆に試みた21世紀思想の幕開けを告げる書。 目次 序論 エコロジカルな批評の理論に向かって  ・なにゆえにエコロジーは自然なきものでなければならないのか  ・環境的な反省  ・エコクリティーク  ・自然史の教訓  ・なんのための自然なのか?  ・出たいなら入らなければだめだ 第1章 環境の言語の技法――「私にはそれが自然でないとは信じられない!」  ・エコミメーシス――自然を書くこと(ネイチャーライティング)と、書くことにおける自然  ・アンビエンド詩学  ・エコ吟誦詩(ラプソディー)とエコ訓育主義(ディダクティシズム)――出して、入って、外に出る  ・幻想としてのエコミメーシス――アー・ユー・エクスペリエンスド? 第2章 ロマン主義と環境的な主体  ・諸機械のたえまないざわめき――世界文学、世界史、世界哲学  ・環境的になる  ・美しき魂――ロマン主義的な消費主義と環境主義  ・リアリティ・ライティング  ・美しき魂と非暴力 第3章 自然なきエコロジーを想像する  ・鏡の国の家で  ・エコクリティークとしての並置  ・徹底的にエコロジカルで低俗(キッチュ)なもの  ・バッド・バイブレーションを拾い集める――環境、アウラ、雰囲気  ・隙間にご注意ください――場所が問われている  ・ダークエコロジー  ・本当に深い(ディープ)エコロジー 原注 訳者あとがき 著者 ティモシー・モートン(Timothy Morton) 1968年、英国・ロンドン生まれ。ライス大学英語学科「リタ・シーア・ガフェイ」名誉教授。イギリス文学研究が専門ながら、その関心領域は、エコロジー、哲学、文学、生命科学、物理学、エコクリティシズム、音楽、アート、建築、デザイン、資本主義、詩学、食と多岐にわたる。 著書:『エコロジカルになること』(ペンギン社、2018年) 『ヒューマンカインド』(ヴァーソ社、2017年) 『ダークエコロジー』(コロンビア大学出版、2016年) 『ハイパーオブジェクト』(ミネソタ大学出版、2013年) 『エコロジーの思想』(ハーバード大学出版、2010年)ほか多数。 本書が初の邦訳単著となる。 訳者 篠原 雅武(しのはら まさたけ) 1975年生。社会哲学、環境学専攻。1999年京都大学総合人間学部卒業。2007年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。 著書:『空間のために 遍在化するスラム的世界のなかで』(以文社、2011年) 『全-生活論 転形期の公共空間』(以文社、2012年) 『複数性のエコロジー 人間ならざるものの環境哲学』(以文社、2016年) 『人新世の哲学』(人文書院、2018年)など。

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