アルジュン・アパドゥライ『不確実性の人類学──デリバティブ金融時代の言語の失敗』
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アルジュン・アパドゥライ『不確実性の人類学──デリバティブ金融時代の言語の失敗』

¥3,300 税込

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アルジュン・アパドゥライ(中川 理、中空 萌 訳) 装幀:近藤みどり 2020年5月13日発売 四六判 上製カバー装 296頁 定価:本体3,000円+税 ISBN 978-4-7531-0358-4​ デリバティブの論理に抗する分人主義 国民国家の枠組みを超える、現代の金融市場を成り立たせるものとは何か。 人類学の分野でグローバリゼーション研究を牽引してきた著者は、マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、エミール・デュルケーム『宗教生活の基本形態』など、資本主義研究及び儀礼研究の古典をひもときながら、現代金融市場の論理を分析する。 市場の「装置」と「エートス=不確実性の想像力」のずれに着目することで、グローバル金融とデリバティブの論理に抗する「進歩的分人主義」の可能性を探求する、人類学的考察。 目次 序 文 第1章 約束型金融の論理 第2章 企業家の倫理と金融主義の精神 第3章 金融機械のなかの幽霊 第4章 聖なる市場 第5章 社会性、不確実性、儀礼 第6章 カリスマ的デリバティブ 第7章 分人の富 第8章 金融のグローバルな野望 第9章 契約という約束の終わり 【訳者解説】不確実性の人類学のために 著者 アルジュン・アパドゥライ(Arjun Appadurai) 1949年、インドのボンベイ(現在のムンバイ)生まれ。シカゴ大学大学院博士課程修了、PhD。シカゴ大学、イェール大学などで教鞭を取り、現在、ニューヨーク大学メディア・文化・コミュニケーション学教授兼IPK(Institute for Public Knowledge)のシニア・フェロー。また、アメリカ芸術科学アカデミーの研究員を務める。専門は文化人類学、南アジア地域研究、文化理論。主な訳書に門田健一訳『さまよえる近代──グローバル化の文化研究』(2004年、平凡社)、藤倉達郎訳『グリーバリゼーションと暴力──マイノリティーの恐怖』(2010年、世界思想社)がある。 訳者 中川 理(なかがわ・おさむ) 1971年徳島県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。現在、立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。専門は、文化人類学。主な編著に、松村圭一郎/中川理/石井美保(編著)『文化人類学の思考法』(2019年、世界思想社)、石井正子/中川理/マーク・カプリオ/奥野克巳(編著)『移動する人々:多様性から考える』(2019年、晃洋書房)などがある。 中空 萌(なかぞら・もえ) 1983年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、広島大学大学院国際協力研究科講師。専門は、文化人類学、科学技術社会論。著書に『知的所有権の人類学:現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』(2019年、世界思想社)がある。主な論文に、2019 Making “Pluralistic” Health Systems: Documentation of “Folk” Ayurvedic Knowledge, In Local Health Traditions: Plurality and Marginality in South Asia, edited by Mishra, Arima, 189-207. Orient BlackSwan. などがある。