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デヴィッド・グレーバー(高祖岩三郎 訳)
装幀:前田晃伸
2006年10月31日発売
四六判 並製カバー装 200頁
定価:本体2,200円+税
ISBN 978-4-7531-0251-3
ネグリ=ハート(『〈帝国〉』)以降の最重要人物の思想がついにベールを脱ぐ。現在、10ヶ国語への翻訳が進行中の本書は、今後、思想の〈語り口〉を一変させるほどの力を持っている。著者の盟友でもある高祖岩三郎による翻訳でお届けする、アナーキズム&人類学の結合から生み出される、どこまでもポジティヴな世界観。
目次
・まだ見ぬ日本の読者へ (自伝風序文)
・どうして学問世界(アカデミー)には、アナーキストがかくに少ないのか?
・グレーヴズ、ブラウン、モース、ソレル
・すでにほとんど存在しているアナーキスト人類学について
・壁を爆破すること
・存在していない科学の諸教義
・いくつかのまとまった考え方
・人類学――ここで作者は自らを養う手に躊躇いがちに噛みつく
グレーバー現象について(訳者あとがきにかえて)
著者
デヴィッド・グレーバー(David Graeber)
1961年、ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学人類学教授。
訳書に、
『負債論』(2016年)
『官僚制のユートピア』(2017年)ほか。
日本語のみで出版されたインタビュー集として『資本主義後の世界のために』(以文社、2009年)がある。
著書に、
Bullshit Jobs: The Rise of Pointless Work, and What We Can Do About It (Penguin, 2019).
Toward an Anthropological Theory of Value:The False Coin of Our Own Dreams (Palgrave, 2001、以文社より近刊予定).
Lost People:Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar (Indiana University Press, 2007).
Direct Action:An Ethnography (AK Press, 2007). ほか多数。
マーシャル・サーリンズとの共著に、On Kings (HAU, 2017) がある(以文社より刊行予定)。
訳者
高祖岩三郎 (こうそ いわさぶろう)
翻訳家、批評家、Autonomedia編集委員。
1980年渡米、ニューヨーク在住。
著書に、
『ニューヨーク烈伝』(青土社、2006年)
『新しいアナキズムの系譜学』(河出書房新社、2009年)
『死にゆく都市、回帰する巷』(以文社、2010年)など。
訳書に、Kojin Karatani, Transcritique (MIT Press)
Arata Isozaki, Japan-ness Architicture (MIT Press)
D・グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』(以文社、2006年)など。