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〈帝国〉──グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

6,160円

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装幀:難波園子 装画:宇佐美圭司 2003年1月20日発売 A5判 上製カバー装 592頁 定価:本体5,600円+税 ISBN 978-4-7531-0224-2​ グローバル化による国民国家の衰退と、生政治的な社会秩序の中から立ち現れてきた世界秩序=〈帝国〉とは何か? この――かつての帝国主義の時代の権力とは異なる――〈帝国〉という新たな主権的権力は、私たちの生といかなる関係にあるのか? 21世紀を予告した世界的ベストセラー。 目次 第1部 現代の政治的構成  第1章 世界秩序  第2章 生政治的生産  第3章 〈帝国〉内部のオルタナティヴ 第2部 主権の移行  第1章 二つのヨーロッパ、二つのモダニティ  第2章 国民国家の主権  第3章 国民的主権の弁証法  第4章 移行の徴候  第5章 ネットワーク権力:合衆国の主権と新しい〈帝国〉  第6章 〈帝国〉の主権 間奏曲:対抗 −〈帝国〉 第3部 生産の移行  第1章 帝国主義の諸限界  第2章 規律的統治性  第3章 抵抗、危機、変革  第4章 ポストモダン化、あるいは生産の情報化  第5章 混合政体  第6章 資本主義的主権、あるいはグローバルな管理社会を行政管理する 第4部 〈帝国〉の衰退と没落  第1章 潜在性  第2章 発生と腐敗  第3章 〈帝国〉に抗するマルチチュード 注 索引 著者紹介 アントニオ・ネグリ(Antonio Negri) 1933年生まれ。元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授。60年代にイタリアの非共産党系左派の労働運動の潮流(オペライスモ〔労働者主義〕)の理論的指導者として頭角を現わし、70年代にはアウトノミア運動の中心人物となる。しかし79年、運動に対する弾圧が高まるなか、テロリストという嫌疑をかけられ逮捕・投獄される。その後、81年の獄中で執筆された画期的なスピノザ論『野生のアノマリー』(作品社、2008年)を出版、83年にフランスに亡命。以後14年間にわたりパリ第8大学などで研究・教育活動の携わったのち、97年7月、イタリアに帰国し、ローマ郊外のレビッビア監獄に収監されたが、自由の身となり、研究/著述活動を続けている。 『〈帝国〉』以降のマイケル・ハートとの共著に、『マルチチュード』(NHKブックス、2005年)、『コモンウェルス』(同、2012年)など。フェリックス・ガタリとの共著に『自由の新たな空間』(朝日出版社、1986年)がある。著書に、『構成的権力』(松籟社、1999年)、『転覆の政治学』(現代企画室、2000年)など。 マイケル・ハート (Michael Hardt) 1960年生まれ。デューク大学文学部准教授。ワシントン大学で比較文学を修めたのち、パリ第8大学で当時フランスに亡命中のアントニオ・ネグリに師事。ネグリのスピノザ論『野生のアノマリー』を英訳(1991年)。単著として『ドゥルーズの哲学』(法政大学出版局、1996年)がある。また、『〈帝国〉』以前に出版されたネグリとの共著に『ディオニュソスの労働』(人文書院、2008年)がある。 訳者紹介 水嶋 一憲(みずしま かずのり) 1960年生まれ。大阪産業大学経済学部教授。 論文に「転形期の未来――新反動主義かアシッド共産主義か」(『現代思想』2019年6月号)など。 酒井 隆史(さかい たかし) 1965年生まれ。大阪府立大学教授。 著作に『完全版 自由論』(河出文庫)、『通天閣』(青土社)など。 浜 邦彦(はま くにひこ) 1968年生まれ。早稲田大学教育学部准教授。 編著に『ディアスポラと社会変容』(国際書院)など。 吉田 俊実(よしだ としみ) 1954年生まれ。東京工科大学教養学環教授。 翻訳に『淑女が盗みにはしるとき』(共訳、国文社)など。

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